昔も今もおもしろい『はれ ときどき ぶた』
最近はお姉ちゃんの影響で、角川つばさ文庫の『怪盗レッド』や『少年探偵 響』ばかりを読んでいる3年生の息子。
図書館へ行ってもつばさ文庫ばかりを借りてきて、児童書は借りるものの、あまり手をつけません。
アニメのコナンも大好きだし、冒険や推理ものはおもしろいのだと思います。
ライトノベルは文章も読みやすいし、挿絵もアニメ的でなじみやすい。
夢中で読んでいる姿を見ると、それもいいかなと思うのですが、母としてはまだまだ児童書も読んで欲しいのです。他にもおもしろい本はいっぱいあるよ、と。
そんなプチ刺激に慣れた3年生が読むのにぴったりかなと思ったのが、『はれときどきぶた』です。自分が小学生の頃の定番で、特に男子は必ず誰かは図書室で借りていたように思います。
インパクトのある絵と題名は息子も知っていましたが、なかなか読むまでにはなりません。そこで久しぶりの読み聞かせをしてみました。
主人公の則安くんがお母さんに日記を読まれてしまい、悔し紛れに明日の日記を書き始めます。めちゃくちゃな事を書けばお母さんもびっくりすると思っていたのに、なんと書いた事が本当に起こってしまいます。
息子は初め、上の空で聞いていたような感じでしたが、最初の不思議な出来事で、明らかに「ん?」となっていました。「ほんとになった…」とニヤリとしています。
次の日の日記の “鉛筆の天ぷらを食べる”ところでは、「えええ~!」と良い反応。
隣で『怪盗レッド』を読んでいたお姉ちゃんも覗いてきました。
金魚が飛んだり、お母さんの首が伸びたりと、予想の斜め上をいく出来事に子どもたちも引き込まれ、クライマックスのぶたが降ってくる場面では大はしゃぎ。
空一面にぶたがぎっしり詰まって、今にも降り出しそうな空模様のイラストにも大笑いです。やっぱりぶたの威力ってすごい!
今時の文章に読み慣れた子どもたちも、一瞬で本の世界へ引き込まれ、楽しんでいました。
昔の子どもも今の子どもも、おもしろいと思うものは一緒なんだなとうれしくなります。