ぐるんぱのようちえん
大きなぞうのぐるんぱは、ひとりぼっちでくらしていました。あんまりさみしくて悲しいので、働きに出ることになりましたが、ビスケット屋さんでも、お皿屋さんでも、靴屋さんでも、自分サイズの大きなものを作ってしまい、お店の人に「もうけっこう」と断られてしまいます。
そんな中、12人の子どもがいるお母さんから、子どもたちと遊んでほしいとお願いされます。
それまで不要とされていた、大きなビスケットもお皿も靴も使って、ぐるんぱは幼稚園を開きます。
娘が2歳の時に、友人からプレゼントにもらった本でした。
幼稚園に入る前に、楽しそうと感じてもらえたらいいなと開いてみたら、なんと幼稚園を開くお話でした!
でも、大きなお皿のプールや靴で遊び、大きなビスケットを食べ、ぞうと一緒に遊べる幼稚園は、間違いなく子どもには楽しそうに映るはずです。
娘もこの本が大好きになり、幼稚園の絵を何度も何度も見るので、破れてしまったくらいです。
お話的には、どこにも受け入れられないぐるんぱが、紆余曲折を経て、最終的に自分が必要とされている場所に落ち着くというストーリーで、どちらかというと大人の方がぐっとくるのではないでしょうか。
堀内誠一さんのダイナミックでかわいい絵も、子どもと大人を難なくぐるんぱの世界に引き込んでくれるのかなと思います。
ぐるんぱのようちえん
西内 ミナミ :作/堀内 誠一:絵
福音館書店
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