matsubockrin 子どもの本棚

親子で読んだおすすめの絵本・児童書を紹介します。

もしもあったら何をしよう?『おおきな きが ほしい』

庭に大きな木があったら、はしごをかけて登っていって、自分だけの小屋を作りたいな。台所でホットケーキが焼けるし、高い所は見晴らしもよくて、夏は涼しいかもしれない。秋は落ち葉の掃除を鳥が手伝ってくれるかもしれないし、冬はリスがくるみを持って遊びに来てくれるかも。

そんな「もしも」の子どもの夢が、たくさんつまったかわいいお話です。

 

男の子が大きな木に登って行く所から、ページの向きが変わります。

左右の見開きページから上下の見開きになって、ページをめくる度に上へ上へと登って行きます。

登った先には空の広がりがあり、下を見れば小さくなった家とお母さんがいます。

まるで本当に大きな木に登ったかのような気分になり、自分だけの木の家では何をしようか考えるだけでワクワクします。

空想の中で遊ぶ楽しさを、工夫いっぱいに見せてくれる本です。


おおきなきがほしい
佐藤さとる:文/村上勉:絵
偕成社