matsubockrin 子どもの本棚

親子で読んだおすすめの絵本・児童書を紹介します。

しろぶたくん『なにをたべてきたの?』

お腹が空いたしろぶたくんが、食べ物を探しに行きます。

赤いりんご、黄色いレモン、緑のメロン、紫のぶどうを食べて、しろぶたくんの体の中にはきれいな色の玉が並びます。

まだまだお腹が空くので、ぴかぴかの石鹸を見つけて食べると、お腹の中で泡がぶくぶくしてきました。

 

きれいな線で描かれたしろぶたくんのお腹の中で、食べたものが鮮やかな色の玉になっています。

最初はイライラ怒っている様子だったのに、ひとつふたつ食べていくと、しろぶたくんの表情も明るくなって、元気が出てきます。

そして食べた物が増えると、体も伸びて、大きくなっていきます。

とてもシンプルで、「食べたら増える」という繰り返しが、子どもにもわかりやすく、喜ばれます。

 

食育への声掛けにもぴったりで、赤いりんごを食べたしろぶたくんを見ながら、娘に「今日はいちごを食べたね」とか、緑のものは「ブロッコリーを食べたね」と話しかけると、うんうん!とうれしそうにお腹をさすって聞いていました。

「せっけんは食べたっけ?」と聞くと、真顔で固まって困惑していました。

それでもしろぶたくんがせっけんを食べて、泡を出しながらころころ坂道を転がっていく場面は、何回見てもキャハキャハ大喜びでした。 


なにをたべてきたの?
岸田衿子:作 / 長野博一:絵
佼成出版社