ふたりはともだち
がまくんとかえるくんの小さな友情のお話が5つ入った短編集です。
教科書に取り上げられている『おてがみ』のお話が入っているのが『ふたりはともだち』で、他に『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』の3冊があります。
どのお話も、がまくんとかえるくんがゆったりと丁寧に生きていて、二人の関わり方もすごくシンプルです。
相手がいると楽しいし、元気がなければ悲しいし、おいしいものがあったら一緒に食べたいのです。
好きだから一緒にいたい、好きだから悲しませたくないという思いは、おなかが空いたからごはんを食べて、眠いからねる、といった、がまくんとかえるくんの生き方そのもの。
だからこそ、子どもたちはがまくんとかえるくんの気持ちを近いところで理解でき、共感もできるのだろうと思います。
その他いろいろな思いを持つ大人は、そのシンプルな思いに、気づかされたり、羨んだりしてしまいます。
ふたりはともだち
アーノルド・ローベル:作 / 三木 卓:訳
文化出版局
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