けんた・うさぎ
『ぐりとぐら』の作者、中川李枝子さんと山脇百合子さんの児童書です。
娘が幼稚園年長さんの時に先生が読み聞かせをしてくれて、初めてこの本を知りました。
それまで家では絵本ばかりを読み聞かせしていたのですが、楽しそうにこの本の話をする娘を見て、児童書も読み聞かせ出来るんだ…と気づかせてくれました。
お話はうさぎの男の子“けんた”の日常です。くるくる変わる発想で、いたずらしたり、困らせたりして、うさぎかあさん、うさぎとうさんに思いきり甘えます。
お母さんとお父さんも、けんたを愛情たっぷりに受け入れて、なんだか子育ての理想の形です。
ちょうどその時3歳だった息子とけんたがそっくりで、けんたの動作一つひとつがかわいいやら、大変そうやら…。うさぎかあさんに妙に共感してしまいました。
でもあんな風に大らかになるのは至難の技ですが…。
子ども達はけんたの行動に身に覚えがあるのか、にこにこしながら聞いていました。
私はうさぎかあさんに親近感。
ひなたで子どもを眺めるような、幸せいっぱいの気持ちにさせてくれる本です。
けんた・うさぎ
中川 李枝子:作/山脇 百合子:絵
のら書店
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